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新しくなった心肺蘇生法のガイドライン

平成17年11月に国際蘇生連絡協議会(ILCOR)から「心肺蘇生に関わる科学的根拠と治療勧告のコンサンセス」が報告されたことを受けて、アメリカ心臓協会(AHA)とヨーロッパ蘇生協議会(ERC)から新しい心肺蘇生ガイドラインが発表されました。日本においても、平成18年5月に日本救急医療財団により、これらを参考にしつつ日本の実情を加味した日本版救急蘇生ガイドライン2005(新ガイドライン)が策定されました。

新ガイドラインの基本的な考え方

効果的な救急蘇生を行うには、できるだけ早期から十分な強さと十分な回数の心臓マッサージ(胸骨圧迫)が絶え間なく行われることが重要とされ、心臓マッサージの効果を上げるために、心肺蘇生法開始の判断と手順、人工呼吸の吹き込み時間、心臓マッサージと人工呼吸の比率、AEDによる連続ショック回数、ショック後の対応などが変更された。
一次救命処置は大きな枠組みとして、主に市民が行う一次救命処置(心肺蘇生法、AED使用方法など)と、日常的に蘇生を行う者やALSを習得した者が行う成人と小児(乳児を含む)の一次救命処置に区分された。

参考文献:『改訂3版・救急蘇生法の指針』(日本救急医療財団心肺蘇生法委員会監修)